高校生日記
2020.10.9
チャーチャラチャー
チャーチャチャラチャー
チャーチャラチャー
チャーチャチャラチャー
(反町隆史の超低音ヴォイスに乗って登場)
どうも、坂元です。
週イチ高校教師やってます。
言いたいことも言えないこんな世の中じゃPOISONなわけですが、
「みんなわからんところあるー?」
と聞いても、反応ナッシング。
昭和のプロレスの前半のくんずほぐれつを見守る観客ばりにシーン現象が発生します。
で、ひとりひとり見て回る週イチ高校教師。
「先生、ここわかりません…」
聞いてくれよー、と思いますが、真面目にやってることはいいこと。
ほとんどの生徒の方は真面目にやってくれてます。
中にはダイナミックに動画見たり、ゲームしたりしてる子もいますが、そういう子たちの自由を尊厳するのが令和みたいです。
見て見ぬふりどころか「何のゲームそれ?」って聞いたりしてます。
仮にうちの息子くんが授業に参加せずにゲームしてたり、動画見てたりしたら、
「親の金で高校行ったり、生活するのはやめなさい。自分でバイトして高校行くか、高校辞めて働きなさい。」
と、伝えたいです。
でも、12年後のことはわからないですし、そもそも高校サボって立ち読みして、マクドで時間つぶしてた私よりは学校行ってるだけマシです。
そんな私に文句は言いつつも高校行かせてくれて、ついでに大学も行かせてくれた親がいなければ、今の私は欠片もないだろう、と思います。
ああ、難しい。
友達つくったり、社会とどう向き合うか、異性とどう向き合うかの模擬トレーニングの場だったのかもしれません。
ああ、難しい。
さておき。
「昨年のクラスの子達は、みんなそこら中から質問してくれたり、回答してくれたのにな。。。」
と思ってしまう自分。
勝手に高校講師初年度の昨年の子たちを「今の高校生」と定義してしまってました。
ひとりひとり全く違う人間。
昨年のクラスと全然違います。
けど、やっぱりみんないい子です。
授業に参加してくれない子たちとも本当は向き合って話をしたいです。
私の授業なんか実際彼らの人生に何のプラスも与えないかもしれませんし。
私自身が我の学生時代を通じて、いろんな講師に対してずっと無礼な態度を取ってきました。
人生とはわからないもので、そんな私が今はいろんな人に教えることによって、ご飯を食べて家族と楽しく暮らしています。
私みたいな無礼な人間に会うことはなかなかないです。
さておき。
そんな感じで高校講師をしておりますが、どうしたらもっとみんな自由に発言できて、わからないことをわからないと堂々と手を挙げれるようになるのか。
自分の力不足を痛感させられます。
わからないことは一秒でも早くわかった方が、いち早く次のステップに進めます。
うちで行ってるマンツーマン式の授業はそういう意味ではかなり効率的ですね。
私も慣れない環境、いつもと違う環境の中での教育を通じて、いろんなものを見る景色が変わった気がします。
受験のための勉強や、親や先生に褒められるためだけの勉強はクソ面白くないですが、勉強は楽しいんです。
知らないことを知ることは楽しいんです。
そして、自分に新しい景色を見せてくれます。
私の最高の遊びは新しい景色を見ることです。
そういうことを伝えれる人になれれば。