デザイナーになりたい人と現場が求めるデザイナーとの乖離
2021.11.23
乖離。
私の考えは「お仕事としていざデザイナーになったら、イヤでも四六時中デザインをしないといけないから、伸びる方は伸びるし、合わない方はフェードアウトする」
なので、スクールでは個々人のペースで学べばいいと考えています。
やりたきゃやるし、やりたくないんだったらやらなかったらいいし。
個人個人のご事情まで私は詳しく知らないし、忙しい人は本当に忙しいかもしれないし、忙しいと言ってるだけかもしれないし。
「忙しくてデザインの勉強をする時間がありません!」
「なるほど。で、それ面接の場で言って、あなたは同情されたりして採用されますか?」
と、ご返事する時はありますが。
さてさて。
コーチングの目的は
「自らゴールを設定し、ゴールに向かっていけるように育成する」
らしいのですが、
「皆さんはどこにゴールを設定しているのだろう?」
と、思います。
これは、スクール生に対しても、スクール関係なくデザイナーへの就職を考えている方に対しても。
「デザイナーになりたい」
というのは自分の意思なのですが、
「デザイナーとして採用する」
「デザイナーとしてお仕事を依頼する」
のは、雇用主かクライアントの意思なのです。
なので、相手に求める基準を満たさないといけないわけです。
現場の人がどれぐらいの力量を求めているか?は一度整理した方がいいと思います。
じゃ、どれぐらいできるようにならないといけないか?を考えた方がいいと思います。
「就職できたらラッキー」
ではなくて、能力が全然ないのに就職してしまって、誰よりも苦しむのは自分です。
せっかく雇用してくれた企業にも迷惑をかけます。
長年スポーツをやってきて得たことの一つが
「試合開始のホイッスルが鳴る時点でどっちが勝つかは決まっている」
ということです。
試合というのは、それまでの過程を競い合う場とも言えます。
当日いきなりできないことができるようになったりするはずはないのです。
転職活動、就職活動は準備に何時間かけてもいいアンフェアな戦いです。
思いっきり時間と脳みそ使って勝ち抜いてほしいです。
そこで頑張れる人は一生頑張れるし、そこで頑張れない人はずっと頑張れない人生を送るのかもしれません。
いつかどこかで頑張らない(徹夜しろとかそんなんじゃないけど、必死のパッチで考える時間は必要)と、運良く自分の職業は変わっても、自分自身はたぶん変わりません。
「今ぐらいでいい。可もなく不可もなく生きれればいい。」
な方が多いのも、最近の私の目の前の課題です。
それって、「雇用する側」「仕事を依頼する側」からしたら、単なる自分勝手ですよね。
人って、基本1人では生きれないのです。
誰かに喜んでもらえる人生は、きっとおいしい晩ごはんが食べれる日々だと思います。